むし歯の話

 

今回はむし歯についてお話させていただきたいと思います。

 

歯科の病気において、歯周病と並んで発症頻度の高いむし歯ですが、重症化すると歯を失うきっかけとなってしまうだけでなく全身への影響もある怖い病気であることをまず認識しましょう。

そして、そんなむし歯の発症の原因と正しい予防法を理解し、むし歯ゼロを目指しましょう。

 

さて、むし歯の原因としてよく知られているむし歯菌は、ミュータンス菌ですが、このミュータンス菌、お口の中にあるだけではむし歯を引き起こしません。

 

お口の中に日頃からいるミュータンス菌は大好物の糖分が入って来るのを待って、それを菌体内に取り入れることで繁殖することができるのです。

したがって、食後などで歯の表面にしばらく糖分が残っていると、そこに存在するミュータンス菌がその糖分をエサに繁殖し、結果むし歯が発生してしまうのです。

 

むし歯が怖いのはここから。

いったん発症したむし歯は放置しても風邪などのように自然に治ることはない上に、初期の段階では痛みも少なく、気づかないうちに進行します。

 

むし歯ゼロを目指すには定期的に検診(目安:半年~1年)を行い、むし歯の発見があれば放置せずに早めの治療をするよう心がけましょう。

 

また日頃からの予防として、食後、早めに歯磨きすることや、糖分を頻繁に摂りすぎないようにすることも大切なのです。

 

ところで、むし歯になり易い人、なりにくい人は実際にあり得るとおもいますか?

実はあるのです。

これは遺伝などではなく、感染によるものであるからなのです。

子供の頃、歯が生え始めた時期にむし歯菌を保有している親から口移しなどで食べ物をもらうことにより初感染し、ミュータンス菌などが生息し始めるのです。

 

ご自身のお口の中の状態を知り、次世代の子供たちにむし歯菌を保有させないように心掛けるのも大きな予防の一つかもしれませんね。

ミュータンス菌